お昼ご飯を食べた後って、とても眠くなりますよね!?眠くて仕事が出来ないなんて、とても困ります。しかし、眠くなるにはちゃんと原因があり、その対策法も存在します。今回は比較的多いと考えられる原因と、その対策法もしっかり紹介させて頂きます。
目次
そもそも午後はなぜ眠くなるのか
皆さん、午後のお仕事は集中出来ていますか!?
「起きていられるけど、まぶたが重くて集中出来ない。」
「頭がカクン、カクンとなって今にも寝そうになった事がある。」
「このまま眠れたら、どれだけ気持ち良いことか。」
このような経験を、一度は経験した事はあるのではないでしょうか。
午後の仕事時間は職種にもよるかもしれませんが、午前よりも長い事が多いです。
この午後の時間を効率よく使えれば、仕事はとてもはかどると思いませんか?
更に、これは仕事に限った事ではなく、家事などでも当てはまります。
私は休みの日に家事をしていると、午後は眠くて体が思うように動かない事がありました。
そして気づくと寝てしまい、「あ〜!午後の時間を無駄に過ごしてしまった!!。」
なんて事にもなってしまいます。
それでは何故、午後は眠くなってしまうのか。
比較的多い3つの原因を紹介します。
午後の眠気の原因
- 糖質の摂り過ぎによる低血糖状態
- 日頃の疲れや寝不足
- 概日リズム(サーカディアンリズム)
では1つずつ紹介していきます。
糖質の摂り過ぎによる低血糖状態
「お昼をお腹いっぱい食べた後は眠くなるんだよね。」
「午後に向けてエネルギーをチャージしたつもりなんだけどな〜。」
と言う方をよく見かけます。
このような方達は、基本的に食べ過ぎによって眠くなっているんですね。
何を食べ過ぎているかというと、糖質です。
お昼に糖質を沢山食べると血糖値が急上昇し、その後急降下します。
つまり、低血糖状態になって睡魔に襲われているわけです。
お昼にご飯の大盛りや、菓子パンなどを大量に食べる事は、午後を乗り切りたい人達にとって逆効果。
日頃から糖質の多い食事をしていると、血糖値の調整が上手くいかず、午後の眠気以外にも様々な疾患になるリスクも増えます。
午後の仕事を集中したい方は、糖質を控えた昼食にして下さい。
食事は野菜、肉類、ご飯の順に食べると血糖値の上昇を緩やかにできます。
最初はご飯を半分からでいいので、慣れてきたらご飯完全抜きにチャレンジしてみて下さい。
ちなみに私の昼食はご飯完全抜きです。
昼食に野菜、肉類などを沢山とっています。
全然空腹にならないですし、集中力アップしますよ。
まとめ
- 糖質を摂り過ぎると血糖値が乱高下して低血糖状態となる。
- 昼食後の低血糖状態により眠気に襲われる。
- 糖質を摂りすぎる生活を続けると、様々な疾患になるリスクが上昇する。
- 昼食は糖質を控える。
- 糖質を摂るにしても、野菜や肉から食べ始めてご飯は食事の後半に回す。
日頃の疲れや寝不足
仕事や家事が忙しいと、何かと睡眠時間を削りがちになりますよね。
実はこの睡眠時間を削る行為が、午後の眠気をより強く引き起こしている可能性があります。
慢性的な睡眠不足の事を最近は「睡眠負債」と言います。
睡眠不足が続くと様々な症状が引き起こされるんです。
睡眠不足初期の症状
- 日中、常にだるい状態が続いている。
- 午後の強い眠気に襲われる。
睡眠不足が長期的に続いた時の症状
- 認知症になるリスクが上がる。
- 免疫力低下による様々な疾患のリスクが上がる。
特に仕事で車の運転をする方は、注意が必要ですよ。
居眠りが関係する交通事故は午後2〜4時に多いと言われているんです。
もし、日頃から睡眠不足を感じる方は、睡眠時間を見直して下さい。
昼休憩があれば、食後に5〜10分程度の昼寝をするのがベストです。
まとめ
- 夜の睡眠不足は日中の眠気を引き起こす。
- 睡眠不足が続くと、認知症など様々な疾患になるリスクが上がる。
- 仕事で車の運転をする方は要注意。
- 昼休憩に5~10分の軽い昼寝をしよう。
概日リズム(サーカディアンリズム)
概日リズム(サーカディアンリズム)とは、約24時間周期で変動する生理現象の事です。
簡単にいうと体内時計のことですね。
光や食事など、様々な外的刺激によって修正される事があります。
このサーカディアンリズムによって覚醒−睡眠のリズムが調整されています。
実は午後に軽い眠気がくる事は、誰でも起こり得る事なんです。
午後の時間帯は、実はリズム的に比較的眠くなりやすいもの。
ただ、これは様々な影響によって修正されるため、今まで述べてきたように、
- 糖質の摂りすぎ
- 睡眠不足
などの影響で午後の眠気が増強されてしまいます。
そのような場合は食事や睡眠時間の調節が必要になりますね。
生活習慣を改善した上で起こる軽い眠気は、ある程度しょうがないものです。
しかし、簡単な対策法で解決する事ができるんです。
まとめ
- 概日リズム(サーカディアンリズム)はいわゆる体内時計。
- 午後の眠気はリズムによるもので、ある程度しょうがないもの。
- 体内時計は、様々な影響を受けて修正される。
- 不規則な生活習慣によって、午後の眠気が増強される事がある。
- まずは生活習慣から見直してみよう。
午後の眠気対策
ここまで午後の眠気の原因を紹介してきました。
午後の眠気は体内時計的に必然的に起こると聞いて、驚く方もいます。
ただ原因に見合った対策をとる事で、眠気の解消はできますので、今から紹介することをぜひ実践してみて下さい。
大まかに分けると以下のようになります。
午後の眠気対策法3つ
- 昼食の糖質を制限する。
- 昼寝を積極的にとる。
- 食後に運動をする。
昼食の糖質を制限する
原因の所でも紹介した通り、糖質の過剰摂取が眠気の原因になる事があります。
対策としては、基本的にご飯の量を抑えましょう。
コンビニなどで購入する方は、お米やパン以外など糖質を控えた物を選ぶのがポイントです。
ちなみに炭水化物は糖質と食物繊維に分けられます。
商品に糖質の記載がない場合は、炭水化物を基準として選んでも大丈夫です。
昼食を社員食堂や外食で済ませる方は、定食や丼物などを選ぶ事があると思います。
基本的に主菜・副菜が付いた定食を選ぶのがベストですね。
丼物はご飯を差し引いたら、上に乗っている具材しか残らないので、これでは物足りないと思います。
定食であれば、ある程度野菜や肉類を摂取できますし、量もそれなりにありますしね。
初めて糖質制限を開始する方は、ご飯の量を少なめで注文して下さい。
そして、野菜、肉類を先に食べて、ご飯は中盤から食べ始める事がポイントです。
この食べ方は血糖値の上昇を抑える効果があります。
ただ、劇的に血糖値を抑えるわけではないため、ご飯を大量に食べても大丈夫という訳ではないです。
ご飯を少なめに抑えて、食事の中盤からご飯を食べ始めるのがコツですね。
そして、慣れてきたらご飯完全抜きで主菜・副菜のみにチャレンジしてみて下さい。
そのほうが、午後の眠気対策として効果は高くなります。
ただ、日頃から糖質を多めに摂っている方は、なんとなく体調が悪く感じる事があると思います。
今まで続けてきた習慣を変える事は、誰でも一時的な負担になるもの。
しかし、糖質制限を続ける事で体がその食生活に慣れていき、徐々に効果を感じるようになるので大丈夫です。
- まとめ
- 糖質制限は午後の眠気を解消する。
- コンビニでは糖質を控えた物を選ぶ。
- 外食では丼物ではなく、主菜・副菜がある定食を選ぶ。
- ご飯は出来るだけ少なくするか、無しにする。
- ご飯を食べる時は、野菜・肉類を先に食べ始め、食事の中盤からご飯を食べ始めよう。
- ご飯を抜いてもそれ以外の食事で腹八分目がベスト。
- 最初は違和感を感じても続ける事で効果は絶対に現れる。
昼寝を積極的にとる
原因の所で、睡眠不足が午後の眠気を誘発すると紹介しました。
では睡眠不足を改善するには、何時間寝れば良いの?
と疑問に思いますよね。
人間にとって最適な睡眠時間は7時間前後と言われることもありますが、実は必ずしもそうではないんです。
睡眠時間は以下の要因によって変化するもの。
- 年齢
- ライフスタイル
年齢と睡眠時間の関係をみてみると、年齢が上がるにつれて睡眠時間が減る傾向にあります。
- 10代:8時間
- 20代:7時間
- 60代:6時間
ここで挙げたのは、あくまで目安。
ライフスタイルを考慮すると、年齢の推奨睡眠時間から更に上下します。
トップアスリートは11時間もの睡眠時間を必要とする、とも言われているので正直驚きです。
おそらく、11時間睡眠を取れているトップアスリートはそんなに多くはないと思われます。
かといって、寝れるだけ寝た方が良いかというと、そういう訳でもありません。
寝すぎると死亡率が高くなるという研究結果も出ているんです。
自分に合った睡眠時間を見つける事は少し大変なもの。
地道に、何時間寝たら午後の眠気が解消されるか、観察していくのがベストです。
例えば6時間睡眠と7時間睡眠を1週間ずつ続け、昼間の眠気が少ない方を採用する。
といったような感じで実践してみて下さい。
また、昼寝は5~10分程度で良いので積極的にとりましょう。
ただ寝過ごすといけないので、しっかりタイマーをかけるのを忘れずに。
短い時間の昼寝がポイントです。
逆に昼寝をしっかりとりすぎると逆効果になり、疲労感やだるさが増すので注意しましょう。
特に1時間以上の昼寝は良くないです。
昼寝は短時間で浅い眠りがポイントです。
昼寝の前にコーヒーを飲むと、更に効果的になります。
基本的にブラックがオススメ。
ホットは30分後、アイスなら1時間後くらいから眠気覚ましの効果が出ます。
昼寝を実践する時は、ぜひ試してみて下さいね。
まとめ
- 睡眠時間は年齢・ライフスタイルに影響される。
- 睡眠時間は年齢が上がるにつれ、短くなる。
- 自分に合った適切な睡眠時間をじっくり観察する。
- 昼寝は5~10程度が一番良い。
- 昼寝の前にコーヒーを飲んでみよう。
- 寝過ぎは逆効果なので注意しよう。
食後に運動をする
食後の適度な運動は、食後血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。
これによって、午後の眠気を抑えて集中力アップに繋がるんです。
運動の種類は特に指定はありません。
ウォーキング10分でも20分でも良いですし、筋トレをガッツリしてもOKです。
全身のストレッチでも十分に効果はあります。
ポイントは最低でも10分以上はじっくり時間をかけて行う事です。
出来れば20分間出来るとベストですね。
ただ、汗のかき過ぎに注意しましょう。
しっかり汗対策が出来れば問題ないですが、汗の匂いは自分でも気づかない事もあります。
特に人を相手にする職業の方は注意が必要ですね。
体臭で印象を悪くしてしまう可能性があります。
食後の運動は程々に。
まとめ
- 食後の運動は血糖値上昇を緩やかにする効果がある。
- 運動は軽くていいので10〜20分継続できるものを選ぼう。
- ガッツリ筋トレをしても良いが、運動で汗をかき過ぎて仕事に支障が出ないように。
最後に
午後の眠気は辛いものです。
私は午後の睡魔に襲われると、
「このまま寝れたらどれだけ幸せなことか。」
と、思う事が多々ありました。
しかし、私は現在、午後の睡魔にはほとんど襲われません。
私が実践しているのは
- 糖質制限
- 睡眠時間調節
- 軽い運動(ストレッチ中心)
この3つです。
昔はコーヒーを飲んで強制的に目を覚ましていましたが、現在はコーヒーを飲まなくても眠気に襲われないんです。
昼寝の所でコーヒーを推奨していますが、私はそこまでしなくても大丈夫でした。
人によって個人差はあれど、必ず効果はあるので是非実践してみて下さい。