トヨタが製造・販売しているコンパクトSUVであるC-HR。
デザインは独創的なスタイルである一方、後部座席や左斜め後方視界が犠牲になっていると言われています。
確かに後方視界は狭いですが、運転の基本やちょっとしたコツを守れば、そんなに気になりません。
今回はC-HRにチャイルドシートを設置しつつ、1年以上乗り回している私が実践している後方視界把握のためのコツや、実際の感想を紹介していきます。
C-HRの後方視界を把握する
C-HRの後方視界は他の車と比較すると、とても狭いです。
私も初めて試乗した時は、「後ろ全然見えないじゃん!。」とビックリしたものです。
運転席からの視点で左後方を見てみると
視界が悪いですね。
後方を運転席からの視点でみると
こんな感じで、後方視界は狭いです。
後方視界が狭いと困ることも出てきます。
- バックで駐車スペースから出る時
- バックで駐車スペースに停める時
- 車線変更時
他にもあると思いますが、基本的に後方を確認する時に不便に感じる事が多いと思います。
正直、後方視界のスペースは頑張っても広くならないので、この狭い後方視界でC-HRを乗りこなすしかありません。
なんか大変に感じる方もいるかもしれませんが、実はそんなことはないのです。
私は現在、後方視界の狭さは特に気にしておりません。
私が後方視界対策として行っている、または活用しているものは以下の通りです。
- 運転中にサイド・バックミラーや視認でこまめに確認
- 駐車する時はできるだけバックで入れるようにする
- グレードのGまたはG-Tについているブラインドスポットモニター(BSM)やリヤクロストラフィックアラート(RCTA)を補助的に活用する
以上の3つです。
バック・サイドミラーによる確認は、教習所でも習っていますね。
運転に慣れると同時に、段々と行わなくなってきている方も多いのではないでしょうか。
これらは基本中の基本であり、C-HRに乗って安全運転を心がけるのであればとても重要な動作です。
「なんだそんな事か。」と思う方もいるかもしれませんが、C-HRに限らず安全運転には必須ですよ。
では、細かく紹介していきますね。
後方視界を把握するコツ
先ほど紹介したC-HRの後方視界を把握するコツを、それぞれ紹介していきます。
運転中にサイド・バックミラーや視認で確認
普通に運転している時は、前方に意識を向けることはもちろん大事ですが、たまにサイドやバックミラーで周囲の状況を把握する事をお勧めします。
なぜかというと、運転中に後方視界が狭い事で起こると考えられるリスクは、巻き込みによる事故だと思います。
先ほども紹介したようにC-HRは左後方視界がとても見づらい作りなので、そこにバイクや車がいればとても危険。
左折時や車線変更時は、特に気を配る必要があります。
しかし、事前にバック・サイドミラーや視認による交通状況の把握をしておけば、巻き込みによる事故のリスクを減少させる事ができます。
さらに車線変更時や右左折時にバック・サイドミラーや視認による確認をしっかりと行う事でも、このリスクを減らす事ができるでしょう。
バックミラー➡︎サイドミラー➡︎視認による順の確認はとても大事であるという事を、C-HRに乗ってから改めて理解することになりました。
駐車する時はバックで入れる
駐車スペースに停める時は、できるだけバックで入れるようにしましょう。
なぜかというと、その方が出発する時に楽だからです。
逆に頭から駐車スペースに入れて、バックで出る時はとても危険。
C-HRの後方視界の悪さのせいで、とてつもなく見づらいです。
特にコンビニの前の駐車スペースに頭から入れて、バックで出る時は周囲の把握を神経を尖らせながら行う必要があります。
私が経験した危険な状況としては、バックで出る時に後方を横切る車がいた事です。
友人が教えてくれなければ、ぶつかっていたかもしれません。
むしろ、バックで下がっている車の後方ギリギリに突っ込んでくるドライバーもドライバーですが。
しかし、この車の存在を把握できなかった私にも責任はあります。
このように、駐車スペースからバックで出る時は、より一層注意を払いながら行う必要があるのです。
ちなみに、サービスエリアにある少し斜めになっている駐車スペースは頭から入れますよね。
この場合は駐車スペースが斜めになっていますので、バックカメラで車が接近しているのを把握しやすくなっています。
カメラの頼りすぎもいけませんが、サービスエリアの駐車スペースは比較的見やすいので、問題ありません。
BSMやRCTAを活用する
これらはC-HRの予防安全のためについている機能です。
BSM:ブラインドスポットモニター
隣車線の車両をレーダーで捉えて知らせてくれる
RCTA:リアクロストラフィックアラート
後退時に左右後方から接近してくる車両をレーダで捉え、知らせてくれる
BSMとRCTAは後方視界の悪いC-HRにとって嬉しい機能ですが、頼りすぎは禁物。
あくまで補助的な意味合いで活用しましょう。
BSMは隣車線の最大約60m後方までモニターし、車両を検知するとドアミラーに搭載されたLEDインジケーターが点灯します。
更にウィンカー操作時にBSMが車両を検知すると、LEDインジケーターが点滅して危険を知らせてくれます。
これはとても重要な機能であり、BSMは周囲の交通状況を把握するのに重宝します。
RCTAは駐車スペースからバックで出る時に、危険を知らせてくれる機能。
左右後方から接近してくる車両をブザーとLEDインジケーターの点滅で知らせてくれますが、これについては頼りすぎに禁物。
かなり後方を走っている車両にも反応しますので、バックで出る時は視認やバックカメラ、ミラー類を常にチェックしながらゆっくりと出るようにしましょう。
一番は頭から駐車スペースに入れない事です。
最後に
C-HRは後方視界、特に左後方視界が狭いですが運転に不便を感じることはありません。
守ることはこの3つ。
- 運転中にサイド・バックミラーや視認でこまめに確認
- 駐車する時はできるだけバックで入れるようにする
- グレードのGまたはG-Tについているブラインドスポットモニター(BSM)やリヤクロストラフィックアラート(RCTA)を補助的に活用する
これら運転の基本を守ることと、C-HRについている予防安全機能を補助的に活用する事で視界の狭さを補う事ができます。
ちなみに私はC-HRにチャイルドシートを乗せていますので、もし小さい子供がいるけどC-HRでやっていけるか不安な方はこちらの記事もどうぞご覧下さい。
お子さんがいると奥さんからは少し不評なC-HRですが、どうせなら自分の好きな車に乗りたいですよね。
奥さんが納得できるよう、少しでも参考になればと思います。
そしてC-HR購入を考える上で重要な事がもう1つ。
試乗は必ずして下さい。
できれば2回以上は試乗した方がいいです。
意外と1回目の試乗で気づかなかった事が、2回目の試乗でわかる事があります。
最後に、楽しいC-HRライフを送るために、今回の記事が参考になって頂けたら幸いです。