子供の節句のお祝いに、以前からお世話になっている愚為庵へ行ってきました。築200年以上経っている古民家で食べる雅流懐石料理は絶品です。空気の綺麗な田舎で緑に囲まれており、どこか懐かしい雰囲気のある落ち着いた場所です。都会の喧騒を離れ、ゆっくりしたい方にはオススメのスポットです。
愚為庵は古民家レストラン
200年以上前に建てられたと言われている古民家を利用した農家レストランです。
カマドのあった場所を現在は厨房として手を加えて利用しています。
一見レストランには見えず、どこか懐かしい古民家に見えます。
店内は民家として利用していた状態のままなので、お座敷で料理をいただきます。
ちなみに愚為庵の名前の由来ですが、この家の主人の方が東京に住まわれていた時に、「愚為の会」という聞き酒会を開いていた事に由来します。
この集まりで出されていた料理が、愚為庵料理のルーツになります。
そして、京都のおばんざいからもヒントを得ており、愚為庵で提供される雅流懐石は愚為庵の女将独自の手作り料理です。
その時の旬である房総の山や海の食材を、ふんだんに使用しています。
また、ゆっくりとくつろげる空間のため、精神的にとても癒されます。
我が家が訪れた時は目の前でタケノコを炭火で焼いており、とても美味しそうな匂いがしました。
座敷に通されると、兜が飾ってありました。
私たちのために置いてくれたのか、時期的にこどもの日が近いため最初から飾ってあったかわかりませんが、どちらにしろとても嬉しかったです。
息子も喜んでいました。
雅流懐石料理を頂く
今回は子供の初節句という事なので、少し奮発して「初春の膳(5000円コース)」にしました。
でも子供はまだ生後9ヶ月のため、離乳食です。
もう少し大きくなって大人と一緒の物が食べれるようになったら、また来ようと思います。
まず先付けや中付けなどが運ばれてきて、お刺身も登場しました。
この愚位庵は山中にありますが、割と海が近くにあります。
房総は海産物は有名ですので、お刺身の味は文句のつけようがありませんでした。
お刺身の他にも個人的に気に入ったのが、筍グラタンと椎茸のお刺身です。
椎茸をシソで巻き、ワサビ醤油につけて食べましたが、これも美味しかったです。
筍グラタンも房総の旬の筍を使用しており、箸が進みます。
次に出てきたのが、筍の香味焼きです。
実はこの筍は私達が来店した時に、炭火で焼かれていた筍だったのです。
筍に味噌が塗ってあり、思いっきりかぶりつきました。
パパはこんなに柔らかい筍を食べたのは人生で初めて、と思うほどの柔らかさと美味しさでした。
これなら何本でも食べられます。
そして、ものすごくお酒が欲しくなりました。
しかし、車で来た為ここは我慢します。
次に出て来た汁物にも、筍と椎茸が入っておりとてもいい香りがして美味しかったです。
それにしても今日は筍づくしでたまりませんねー。笑
そして次は待ちに待っていた炭火焼です。
とても美味しそうな牛肉、椎茸、ピーマン、玉ねぎ、帆立の貝柱、そして筍が出て来ました。
これは筍好きにはたまりませんね。
今回は炭火焼なので、時間をかけながらじっくり焼きます。
炭だけなので、場所によって火力がマチマチでしたが、焼き上がった時の香りが最高に良かったです。
もちろん、肉などの味も美味しかったです。
個人的には焼き椎茸がとても気に入りました。
焼き上がった椎茸を塩につけて食べるシンプルなものですが、食材の味そのものの美味しさがしみてきました。
そして、コース料理も後半に差し掛かります。
揚げ物と筍ご飯、香の物、止め椀が運ばれて来ました。
ここでまたしても筍です。
この揚げ物の筍ですが、先ほどの香味焼きと同じくとても柔らかくて美味しかったです。
私は地元が千葉県で筍も食べて来ましたが、こんなにも柔らかい筍があるのに正直驚きました。
そして、筍ご飯ですがこれも文句なしです。
最後は苺のムースと苺1つとコーヒーが出て来ました。
愚為庵の同じ敷地内に大地農園という場所があるのですが、そこでイチゴ狩りをしていました。
そこの苺でしょうか。
とても甘くて美味しかったです。
息子は苺は食べられる為、美味しそうにかぶりついていました。
メニューに苺は書かれていませんでしたが、その日によって多少の変更はあるようです。
しかし、その方が楽しみが増えるので私は嬉しいですね。
それにしても、手間暇かけて作られた料理がたくさん提供されたので、食べ終わるとみんなお腹いっぱいでした。
また、お祝い事があればまた利用したいと思います。
ちなみに、愚為庵の雅流懐石は予約制です。
早くてAM11:30頃からの予約と最終でPM17:30頃からの予約になります。
お子様用の別メニューなどもあり、希望に合わせて色々と調整してくれます。
雅流懐石コースは3,500円、5,000円、8,000円の3コースになります。
他にもお試し膳:2,500円、フルーツティー(2名から):1人700円もあります。
銘酒と言われる地酒もあるそうです。
私はいつも車で行く為、一度も飲んだことはないので、いつか飲んでみたいです。
車の場合、駐車スペースには約5,6台止められるスペースがあります。
とはいっても線が引いてあるわけではない為、来店したらなるべく端に止めましょう。
アクセスですが、愚為庵のHPによると都心から車で2時間〜2時間30分かかります。
電車では外房線の御宿駅からタクシーで5〜6分、大原駅からタクシーで10~12分程です。
私が愚為庵に行ったときは、自転車で来ている方がいました。
最近、周辺の駅ではレンタル自転車がある為、それをレンタルして来店した方でした。
のどかな田舎道を楽しみながら自転車で来るのもアリですが、時間はかなりかかります。
体力に自信がある方は自転車でもいいですね。
最後に
千葉の外房地域は田舎ですが、楽しめる場所は沢山あります。
私の個人的な感想ですが、最近になってそのような場所が増えているような気がします。
それは人が沢山来てくれるので、とてもありがたいことです。
もしよろしければ、外房地域に寄った際に愚為庵に寄ってみて下さい。
予約制なので連絡は忘れないようにしましょう。
・愚為庵
・住所:千葉県夷隅郡御宿町上布施2194
・定休日:不定休
・営業時間:AM11:30頃からの予約と最終でPM17:30頃からの予約(お店自体はPM7:00まで開店しているようですが、営業時間に関しては連絡してみて下さい。