子供は怪我をしたわけでもないのに、鼻血が出ることがあります。「転んだりしたわけでもないのに、どうしてだろう?」と思ったことはありませんか?。そして、鼻血の対処法として上を向いて鼻にティッシュを詰め込んでいませんか?実はこれはNGな方法なんです。
鼻血の原因はキーゼルバッハ部位にあり
鼻の中には鼻中隔(びちゅうかく)と言われる部位があり、そこにはキーゼルバッハ部位というところがあります。
キーゼルバッハ部位は細い血管が網目状に張り巡らされており、いわゆる毛細血管が集まっている部位です。
この部位はとても傷つきやすく、鼻をいじり過ぎたりするとすぐに出血してしまいます。
子供は頻繁に鼻をいじったりする事が比較的多いです。
鼻に指を突っ込んだり、遊んでいて怪我をしたりと原因は様々ですが、子供はキーゼルバッハ部位を刺激する頻度が比較的高いです。
そのため、子供は大人よりも鼻血の頻度が高いと思われます。
ちなみにキーゼルバッハ部位はのぼせたり、興奮したりすると血流が増加します。
その影響で毛細血管が破れて出血することもあります。
よく鼻血が出ると、「変なことを考えて興奮しているから〜。」とか言われている人がいますが、本当に興奮が原因で出血する人がいるんだなーと思いました。
あと知り合いで水泳が好きだけど、泳ぐと高確率で鼻血が出る人がいます。
その知り合いは水着姿で何もしていないのに鼻血が出ます。
そのため、知り合いは変人に思われるのが嫌で泳ぐのを辞めたそうです。
なんか可愛そうです。
余談でした。
鼻血の原因としてはキーゼルバッハ部位からの出血が8割ほどと言われていますが、それ以外にもアレルギー性鼻炎や高血圧も鼻血の原因となりえます。
鼻血の間違った対処法
では間違った方法とはどんなものがあるでしょうか?
1.上を向いて鼻血が止まるまで待つ。
2.鼻にティッシュを深く詰め込む。
3.首のあたりとトントン叩く。
この方法は一度は聞いたことがあると思います。
もちろん、この方法は全て間違った鼻血の対処法です。
上を向いていると、鼻血が喉の方に流れて血を飲み込んでしまうため、気持ち悪くなる事があります。
最悪窒息のリスクもあるため、上を向く行為は絶対に避けましょう。
次にティッシュを鼻に詰め込む行為です。
ティッシュを軽く詰め込むのは特に問題ないですが、
鼻に深くティッシュを詰め込みすぎると、傷口を更に傷つけてしまう事があります。
可能性としては低いですが、ティッシュは鼻血が垂れないように、鼻の穴を塞ぐ程度にしましょう。
そして、首をトントン叩く行為ですが、この行為によって鼻血の止まりやすさに何の影響もありません。
むしろ首なんか叩いたら気持ち悪くなります。
これらの行為は鼻血の間違った対処法なので、絶対に行わないで下さい。
鼻血の正しい対処法
1.ティッシュまたは脱脂綿を鼻に軽く詰める。
2.軽く下を向いた姿勢になる。
3.小鼻をつまむ。
これらの方法が正しい鼻血の対処法です。
この状態で約15分安静にしましょう。
大抵の場合、この方法で鼻血は止まります。
特に小さい子供の場合、鼻血に驚いてしまう子もいると思います。
その時は親が寄り添って、安心させてあげましょう。
興奮した状態でいると鼻血も止まりにくくなります。
以上のような方法で15分安静にしても鼻血が止まらない場合、病院受診を検討しましょう。
鼻血の予防法
このように鼻血が出た時の対処法も大事ですが、予防も大事です。
予防法としては以下の方法があります。
・子供の爪を切る。
・ワセリンなどを鼻に塗る。
・マスクをする。
子供は指で鼻をいじる事が多いため、爪の長さには注意しましょう。
爪でキーゼルバッハ部位を傷つけてしまう事が多いです。
定期的に子供爪をチェックして、爪が長すぎない状態を保ちましょう。
鼻の粘膜が弱っている場合でも、鼻血が出やすくなります。
乾燥は鼻の粘膜を弱らせます。
その粘膜を保護するため、保湿効果のあるワセリンなどを塗りましょう。
乾燥を予防するためにもマスクをすることもポイントです。
乾燥予防としては加湿器を使うのも1つの手です。
あと、ポリフェノールの一種であるルチンを摂取すると毛細血管が強くなるそうです。
これについてはどこまで効果があるかわかりませんが、ルチンが入っているとされるほうれん草・レバー・トマトなどは他の栄養素も沢山ある為、食べて損はないでしょう。
最後に
今まで正しいと思われていた事が、実は間違っていたということはとても多くあります。
特に医学に関しては結構多いです。
人から教わってそれを実践する時は、実践する前に下調べを必ずしましょう。
正しい方法であれば問題ありません。
もし、それが間違った方法の場合、それはその人にって悪影響を及ぼします。
私達も色々な事に注意しながら、正しい方法で健康的な生活を送りましょう!