お子さんを出産したり、または知り合いにお子さんが生まれた時に経験する出産内祝い。めでたい事でありますが、滅多にあることではありません。たまに内祝いを送ろうとすると、「あれ!?これでいいんだっけ!?」などど、ついつい基本やマナーを忘れてしまいがち。ここでは「実は内祝いはお返しではない!?」という点も含めて、内祝いの基本的な事を紹介していきます。
出産内祝いはお返しではない
出産内祝いというと、「お子さんを出産した事に対してもらったお祝いのお返し」という感じがしますよね!?
実際に私もそう思っていました。
しかし、厳密に言うと少し違うのです。
「出産祝い」となると、その名の通り無事に出産できたことを祝うものです。
「内祝い」とは、「家庭の内部で起きためでたいことについて、普段からお世話になっている方々に対し、喜びをおすそ分けするために行う」というのが本来の意味なんです。
「お返し」ではなくて、「おすそ分け」という意味なんですね。
現在ではどれくらいの金額にするか、などの要素も絡んでくるのでほとんどの場合、「お返し」という側面が強くなっていますね。
地域によっては本来の意味通り、おすそ分けとしてお祝いをもらっていない方にも、内祝いを渡す所もあるんですよ。
つまり、先に内祝いを頂いても、お祝いの催促と考えなくても大丈夫です。
それに本当に祝う気持ちがあれば、後からお祝いを贈ることも可能です。
その時は「誕生祝い」という形で送るといいですね。
現在はSNSなどの連絡手段も発達しているので、先にお祝いのメッセージを送ってから、ゆっくりとお祝いの品を考えてもOKだと思いますよ。
内祝いを贈るのが遅くなりすぎなければ、メッセージカードなどを添付して伝えることもできます。
どちらにしても、あまり遅くなりすぎないように注意が必要ですね。
出産内祝いの金額
内祝いは喜ばしいことのおすそ分けですが、現在は金額がかなり絡んできます。
お祝いを贈る気持ちは人それぞれ。
「贈り物に相場があるの?」と思う人がいる反面、「金額がある程度決まっているので助かる」と思えるのも事実。
実際、内祝いの品を考えている時期は、子育てでとても忙しい時期です。
そういう意味では相場がある程度決まっているのは、嬉しい事ですね。
金額の相場についてですが、基本的に出産祝いの金額を超える事があってはいけません。
現在は検索すれば、すぐに商品の金額がわかりますからね。
内祝いの品の金額は、出産祝いの約半額程度を目安に決めた方が良いです。
ただし、高額な物を頂いてしまった時は1/3程度の金額でも問題ありません。
出産祝いの相場は友人であれば5,000~10,000円程となっています。
親族の場合は少し高くなり、30,000~50,000円というケースもありますが、ベビーグッズを買ってもらうのも1つの選択肢として良いと思います。
出産内祝いのタイミング
出産内祝いは生後1ヶ月後あたりを目安に送る方が多いです。
ちょうどお宮参りが終った後くらいですね。
近くに住んでいる方や、会う機会が頻繁にあれば直接お渡ししてもOKです。
遠方の方であれば、郵送でも大丈夫です。
品物を送る時に、メッセージカードなどを一緒にしておくといいですね。
出産祝いのお礼や赤ちゃんの名前なども伝えられると、相手方も喜ばれると思います。
もしもお宮参りの後など、少し遅れてお祝いを頂いた時は、お祝いを頂いてから1ヶ月以内に内祝いを渡しましょう。
現在では通販サイトカタログなど、わざわざお店に足を運ばなくても購入できるので、とても便利です。
また、通販サイトで購入するとメッセージカードなどが無料で添付できる事が多いため、そこもメリットだと思います。
のし紙について
内祝いの品物には、のし紙を使用します。
大抵の場合、紅白の町長むすびの水引がついたのし紙です。
「内祝」を表書きとして書き記し、基本的に生まれた子供の名前を書き記します。
ちなみに双子の場合は、兄弟の順に右と左に並べて名前を書き記しましょう。
内祝いののし紙は、子供の名前のお披露目を兼ねているので、フリガナを振った方がベストです。
お母さんの名前は書く必要がないので、注意しましょう。
商品が中々選べない方は!?
通販サイトや実際に店舗に足を運んでも、どうしても商品が選べない方もいると思います。
そういう時はカタログギフトもオススメですよ。
カタログギフトはジャンル別にも分けれていますし、「自分にあったものを選べる」という利点があるため、カタログギフトを選ぶのも1つの手段として考えてもいいですね。
出産祝いが高額な場合でも、カタログギフトは金額の幅が広いため、対応する事ができます。
相手の好みがどうしてもわからない、という事でお悩みの場合は、カタログギフトを贈りましょう。
出産内祝いの注意点
全国的に浸透している出産内祝いですが、地域によってルールが存在したりします。
基本的に地域のルールがあっても、遠方の方の場合は特に気にすることはありません。
しかし、内祝いを贈る相手が同じ地域で、ルールが存在する場合は、そのルールに従った方が良いでしょう。
特にご年配の方は、地域独自のルールを守っている方もいらっしゃいます。
事前に家族などにルールの有無を確認してもらうのも手ですね。
最後に
このように内祝いに関しては、ある程度のマナーが存在しています。
このマナーをしっかりと守っていれば、相手の気分を害することもありません。
あとはどのような品を選ぶか、ですね。
基本的に通販サイトでの購入をオススメします。
現在は数多くの通販サイトが存在しており、選択肢は豊富に存在しています。
更にメッセージカードなども無料で添付できるところもあるので、色々と探してみるのも楽しいと思いますよ。
最後になりますが、誕生祝いや内祝いはあくまで気持ちの上にあるものです。
「ありがとう」や「おめでとう」などの気持ちを大切にして下さいね。